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人と自然を考える

自然は、私たちに豊かな恵みを与えてくれる財産です。

この財産を未来に引き継ぐためには、これらの恵みを見直し、賢明な利用(ワイズユース)と保全を進めていく事が必要となってきます。

ここでは保全の第一歩として、濤沸湖の生態系を知ることと、フィールドでの基本マナーについて考えてみましょう。

>> 賢明な利用(ワイズユース)についてはこちら

1.地球上の生命の複雑なつながりとバランス

濤沸湖の生物多様性

自然界は、それぞれの生き物が「食べる」「食べられる」という関係にあります。

例えば濤沸湖周辺では、猛禽(もうきん)類と呼ばれる肉食性のオオワシ、オジロワシ、チュウヒ、フクロウなどが、ネズミなどの小型ほ乳類やコイ、ウグイなどの魚類、鳥を食べます。食べられる側のほ乳類や魚類は、昆虫やプランクトンを食べます。昆虫類は草地や樹林地を生息場所として植物を食べます。植物は土や太陽から養分をつくっています。

また、昆虫類だけでなくヒグマやエゾシカのような大型のほ乳類も、生息場所として樹林地や草地が必要です。

ヒトを含めた生き物は、どの種類もその種だけで生きていくことはできません。「多種多様な自然環境があり、生き物のつながりによってバランスが保たれていること(生物多様性)」を知り、自然環境の保全を心がける事が、地球上の生き物の一員として大切です。

濤沸湖の生物多様性

2.マナーを守って自然を楽しもう

濤沸湖での自然観察の最低限のルールを守ろう
基本マナー
濤沸湖周辺では、自然公園法などで指定する指定植物や、希少野生動植物保護条例で指定する植物など、動物や植物の採取が禁止されています。指定状況の有無に関わらず、動植物の採取、捕獲はやめましょう。
野生動物はペットではありません。動物観察を楽しむときは動物たちの生活を乱さないような心配りをしましょう。エサを与えることや、弱った動物や幼い動物を見つけても連れ帰るようなことはやめましょう。
何気なく投げ捨てるゴミは、野生動物に悪影響を与えています。ゴミを出さない工夫をしたり、ゴミ袋を持参したりして、ゴミは絶対に野外に捨てないで下さい。
危険な動物や刺激毒を持った植物などに気をつけよう
気をつけたいこと
野外には危険がいっぱいあるということを知ることが大切です。
カ、ブユなどの吸血昆虫のほか、遭遇した場合に命に関わる可能性のあるヒグマやスズメバチ、ウルシのように刺激毒を持った植物や猛毒のキノコなどに注意しましょう。
エキノコックス症についての知識
エキノコックス症についての知識エキノコックス症は、エキノコックスという寄生虫で引き起こされる感染症の1つで、人獣共通感染症です。キタキツネやイヌ、ネコ等の糞に混じったエキノコックスの卵を水や食物などを通じてヒトが体内に摂取することで感染します。卵はヒトの体内で幼虫になり、肝臓に寄生。肝臓内で増殖し、数年から十数年間潜伏した後に肝機能障害を引き起こします。
この病気は人から人にうつることはありません。予防のため外出後手を洗うこと、キツネに触らないこと、沢水は生で飲まないことなどを心がけましょう。

3.服装についてのアドバイス

服装についてのアドバイス
 
持ち物
タオルは、ハンカチよりも大きなサイズで、吸水性の良いものを。折りたたみ傘も念のため持ちましょう。夏場は飲料水、虫よけスプレー、日焼け止めが必携。軍手もあると便利です。動物観察時は双眼鏡が役に立ちます。
冬の基本装備
防寒靴を用意するか、長靴の場合はフェルトの中敷を入れ、更に厚手の靴下を履くなど、足元の寒さ対策を忘れずに。耳まで隠れる帽子、手袋は必須です。
あると便利なグッズ
  • ガイドブック、マップなどフィールドの情報がわかるもの。
    図鑑もあるとすぐに調べられます。
  • 野鳥観察なら双眼鏡やフィールドスコープ、
    植物観察ならルーペやヘッドランプなどがあると楽しみが倍増します。
  • フィールドノート、ペン、カメラがあると、帰宅した後も画像やメモ書きを見ながら楽しめます。