縦書きでの住所の記入に際して気をつけるべきポイントを説明します。特に、郵便番号や電話番号を縦書きで書く際の困りごとは多いですよね。
この記事では、数字を縦に記述する方法について詳しく解説します。
縦書きの住所における数字の表記方法
香典の住所を縦書きで記入する際、通常の算用数字を使うと横書きになるため、どのように表記するかが問題となります。
一般的には、数字は縦書きに適した漢数字を使用します。
金額の記載と異なり、古い字体を使う必要はありません。
古い字体は読みづらいので避けるべきです。例えば、「0」は「零」ではなく、一般的な漢数字「〇」を使用します。
手書きの場合、漢数字は楕円形に横長に書くことをお勧めします。
たとえば、「1-20-300」を縦書きにすると以下のようになります。
一
|
二
〇
|
三
〇
〇
通常、町名の後に「丁目」をつけますが、これは住居表示法に基づくものです。厳密な表記法では次のようになります。
一
丁
目
二
〇
|
三
〇
〇
しかし、香典袋は公文書ではないので、非常に厳密なルールに従う必要はありません。そのため、「丁目」を省略した書き方でも問題ありません。
縦書きの郵便番号、正しい表記方法は?
郵便番号を縦書きで記載する場合、数字は漢字で書きます。
「0(ゼロ)」は、「〇」で表します。
また、ハイフン「-」の代わりに縦の棒「|」を使います。
以下の例で具体的な書き方を示します。
一
二
三
|
四
五
六
七
横書きで郵便番号を書く際は、普通にアラビア数字「123-5678」で問題ありません。
香典袋への電話番号の記入方法
電話番号を縦書きで記入する際には、漢数字と縦のハイフンを使います。記入例は以下の通りです。
〇
三
|
一
二
四
五
|
六
七
八
九
また、以下のように括弧を使った形式でも問題ありません。
〇三(一二四五)六七八九
まとめ
縦書きで漢数字を使うことは意外と難しいため、相手が情報を知っていると思い込んで省略してしまうことがあります。
しかし、返礼を考慮する際に必要となる住所、郵便番号、電話番号などは、香典袋に記入しておくことが相手への思いやりとなります。
たとえ香典袋に情報が印刷されていたとしても、各項目を丁寧に書き加えることが推奨されます。