クラフト作業やDIYプロジェクトに必須の道具であるグルーガン。しかし、接着に向かない素材とは何でしょうか?
100円ショップで簡単に手に入ることもあり、さまざまな制作活動で頼りにされています。
グルーガンの可能性をフルに活かすためには、どの素材が良い相性を示し、どれが不適切かを知ることが大切です。
グルーガンではくっつけにくい素材
グルーガンは、グルースティックを加熱して溶かし、冷えると固まる性質を利用して様々なものを接着する便利な道具です。
ですが、グルースティック自体の粘着力には限界があり、ある種の素材に対しては接着が難しいことがあります。
なめらかな表面を持つ素材
表面がなめらかで滑りやすい素材は、グルーガンでの接着には不向きです。
主に、以下の素材が接着しにくいと言われています:
● 金属
● ガラス
● プラスチック
● ゴム
これらの素材が接着できないわけではありませんが、重いものや、力がかかる場合は接着力が足りなくなることがよくあります。
特にプラスチックは表面が滑らかであるため、接着が弱くなりやすく、簡単に剥がれる可能性が高いです。
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金属やガラスのように、表面が滑らかで重い素材はグルーガンの接着力を試される存在であり、接着後も剥がれやすい傾向にあります。
グルーガン適用素材ガイド
グルーガンは、多様な素材への接着に対応します。
– 紙
– 布
– 革
– フェルト
– 木
– スチロール
これら含む、様々な素材への使用が適しています。
特に紙や布には最適で、表面に凹凸がある軽い素材であれば、グルースティックが溶けて均等に固まり、強固に接着します。
手芸やクラフト制作において、フェルトや布を使用する際、グルーガンは大変有用です。イベントの飾りつけなど、迅速な仕上がりが求められる作業では、縫うよりもグルーガンを利用することで大幅に時短が可能です。
さらに、手作り小物やアクセサリーを製作する際も、縫い方よりもグルーガンを使用することで簡単かつ迅速に作業を進めることができます。
接着不具合の可能性も
グルーガンを使って布製品を接着する方法は手軽で便利ですが、洗濯を繰り返すうちに接着力が弱まることがあります。
木材など、比較的接着しやすい素材を用いる場合でも、棚板を取り付ける際などは信頼性に欠けることがあるのです。
一般的に、グルーガンは木材との相性がいいとされています。
接着剤は水に対する耐性がありますが、木材が湿気を吸って膨張や収縮を起こすと、時間が経つにつれて接着部分が剥がれる可能性があります。
その上で、接着効果を高めるためには、対象面の清潔さが非常に重要です。
接着面にホコリや木屑、糸屑がある場合、接着力が落ちるため、使用前に丁寧に掃除することが推奨されます。
グルーガンのメリット
グルーガンは、一部の素材への接着が難しかったり、時間が経過すると剥がれることもあるけれど、それを上手く活用すれば、手作りのプロジェクトを簡単に進めることができます。
素早い接着作業
グルーガンの大きな利点は、作業の速さです。
接着剤が数秒で固まり、作業がスムーズに行えます。
DIYや手工芸の微調整が必要な時でも、この速さがとても役立ちます。
十分な接着強度
グルーガンの接着力は全体的に強いですが、特に布などの素材には非常に効果的です。
一方で、滑りやすい素材にはそれほど強くないこともありますし、長期間にわたって重いものを接着しておく場合は、その強度が落ちることも考慮する必要があります。
例えば、リースに松ぼっくりを飾るといった軽作業には最適です。
メーカーごとに異なるグルーガン接着剤の結合性
ホットメルト接着剤の性能は、製造するメーカーによって大きく異なります。
低い温度範囲(120-130度)で溶けるタイプは、プラスチックの接着には向いていますが、接着力が弱めという点が欠点です。
一方、高い温度範囲(160-230度)で溶ける接着剤は、接着力が強く、耐久性が求められる用途にぴったりです。
ホットメルト接着剤利用時の留意点
ホットメルト接着剤を使用する際の主な欠点は、その限定された結合力にあります。
確かに接着力はありますが、接着力がそれほど強くないため、一時的な接着には適しています。
しかし、より永続的で強固な接着が必要な場面では、他の接着手段を検討することが望ましいです。
要約
グルーガンは、溶けた接着剤の棒を使って速やかにさまざまな材料をくっつけることができる、非常に便利な道具です。このツールを使えば、多様な材質のアイテムを接着することができます。
プラスチックやガラス、金属、ゴムなどの滑らかな表面の素材は接着が困難なことがありますが、一時的な接着が目的ならばグルーガンを使うことができます。一方で、滑らかでない材質に対しては、グルーガンを使用しても、短期間の接着には適していますが、長期間にわたる耐久性は期待できないかもしれません。
現在、さまざまな特徴や温度設定を備えたグルーガンが、数多くのメーカーから販売されています。そのため、どのグルーガンを選ぶかは、使用する目的に合わせて慎重に選ぶことが大切です。